写真は2009年3月に靖国神社に行った時に撮影した遊就館に展示されている零戦五二型です。
さて、先ほど予備知識無しで、映画を見てきました。
主役は岡田君。
脇を固める田中泯、橋爪功、これが遺作になってしまった夏八木勲。
素晴らしかったです。
いつも書くレビューはひたすらオタ目線でのツッコミ満載になるのですが、今回はやめときます。
もちろん、結構ありましたけれど……
航空母艦赤城の出来栄えに免じて許す!(笑)
日本映画のVFXもここまできたか。
加賀、飛龍、蒼龍も出してほしかったなぁ……
妻と子供のために必ず生きて帰る。
そんな事、口に出して言えない時代(出しまくってましたけれど)、実力はあるのに乱戦を避けて臆病者の誹りを受けながらも生きて帰ることを大事に考える宮部。
けれど、ただの卑怯者では映画を観てる者の心は共感出来ない。
物語では生還を諦め自爆しようとする部下を引き留めるために、わずかな燃料で引き返して来たり、死ぬ事を恐れない部下に本気で怒ったり。
教官となっても、教え子を死地に送りたくない一心で彼らの試験を不合格にし、事故死した教え子の名誉を守るため、上官に逆らう。
とても本当の臆病者には出来ません。
そんな彼がかつての教え子が特攻隊として出撃する護衛部隊に配属されてしまう。
教え子の犠牲の上に自分が生き長らえる事に焦燥し次第に精神が追い詰められ、ついに自ら特攻を志願する。
特攻の日、自分の機体のエンジンに不具合のある事に気付いた彼は教え子の機体と交換し、妻と子を教え子に託した。
自分が助かるかもしれないのに、あれほど生きる事に執着してきたのに。
最後の笑みは家族を教え子に託した事で、ようやく生への執着から解放され、家族のもとへ帰れるという思いからだったのかな。
生まれ変わってでも戻ってくるって約束してたものね。
やばいぞ、このまま映画が終わって、周囲が明るくなった時に泣いてたらやだなって、思ってたら最後にやらかしてしまいました。
歩道橋のシーン、これぞ(悪い意味での)日本映画。
零戦が時空を飛び越えて来やがった!
それはやったらアカンやろが!
あと、夏八木さんにわざとらしく「松乃を助けたのは誰だったんだろう」なんて言わすな!
観てる人は田中泯さんだって皆気付いてる!
ついでにふざけた合コンのシーン。
「特攻隊と自爆テロは違う」ってもっと強調しろ!
という訳で、すごくいい映画でした。
(=゚ω゚)ノ
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