手紙を届ける側にスポットを当てるとは、なかなかじゃないか…
と見るまでは、大いに期待してました。
実際に物資を届け、夜間爆撃に二度成功した根本正良氏のお話ですね。
何と実物大の一式陸攻を再現したというし…
が・・・
正直、ドラマじゃなくてドキュメンタリーだったら良かったなぁ…
生存者や遺族のお話、手紙の紹介で充分でした。
市丸少将が遺書としてアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトに宛てた『ルーズベルトニ与フル書』も、きちんと紹介して欲しかったですね。
ルーズベルトに対する痛烈な批判は、日米戦争の責任の一端をアメリカにあるとして始まり、さらに欧米諸国によるアジア植民地化を批判し、スターリンを首領とするソ連と協調しながら、ファシズムの打倒を掲げる連合国の大義名分の矛盾を突いていきます。
最後にウィルソン大統領失脚の同じ轍を踏む勿れの一文から、
TVではナレーションで
「戦後アメリカが世界平和に尽くすべきだ」
の一言で終らせるとは…酷いもんだ…
実際に根本氏が3機の一式陸攻で硫黄島に降りた時というのは、急いで荷を降ろし、行列を作って並んで待っている傷病兵を15人乗せて離陸する事でした。
そこに米軍機が来襲したそうですが、P-38の2機により、分隊長機、三番機は皆の見てる中で撃墜され、根本氏の二番機は、離陸を焦った三番機に割り込まれて逆に助かったそうです。
15名しか乗せられず、16番目の兵士の失意の顔が忘れられなかったそうですが、ドラマでもその辺りに触れてはいましたが…
そろそろ、突っ込みタイム…
滑走路に駐機している一式陸攻を無視して兵隊を襲う米戦闘機って…
12.7mmをくらったら体が千切れ跳ぶと思います。
23mm機関砲1門、12.7mm機銃4門を機首に装備させたPー38なのに隙間のあいた機銃掃射跡…
一式陸攻はいい戦闘機…はぁ?今、戦闘機って言った?
攻撃機だけど…
「いおうじま」・・・ですか?
本当に「竹槍」わざわざ空輸したのかなぁ…
イーストウッドには正直、見てもらいたくないと思いました。
最後のCM前のテロップにひっくり返りそうになりました。
「玉砕の島 根本の運命は 届くか最後の手紙 」
って、何なんだっ!
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